診療案内

はじめに

鍼と灸での治療と聞いて、皆さんそれぞれ頭に浮かぶものがあるかもしれません。
鍼灸治療を受けたことがある方とない方、
メディアで取り上げられている鍼や灸の印象でも様々です。
当然、当院へのお問い合わせや直接相談に来られる患者さんから
お話を伺っても同様です。

西洋医学においてはある程度ガイドラインが決められているため
新旧の様々な治療法があっても、
「この病気にはこういう治療法(薬)」というのがある程度決まってきます。
また、現代の情報化社会においてはインターネットで様々な情報を
収集できることもあり、
「この病気にはこういう治療法(薬)がある」というのが医師から説明されなくても
ある程度わかる時代になってきました。

では東洋医学ではどうでしょうか。
鍼灸にも様々な流派があり、また行う鍼灸師の経験や学識、個性もあります。
効果についても、
「この症状にはこのツボがいい」ということを
聞いたことがある方もいるかもしれません。
これは半分合っていて、半分間違っています。
ある症状一つとってもその原因は様々で、人によって根本原因が違います

短絡的に「肩が凝っているから、肩コリに効くツボや肩に鍼を刺す」、
「膝に水が溜まって痛いから、膝の周りのツボに鍼や灸をする」、
「腰が冷えているから冷えているところにお灸をする」。
この治療で治る方もいらっしゃいますが、
他院で治療を受けたのに「今一つスッキリしない」「治らない」
と悩んでおられる患者さんもいるかと思います。
これは学校の教科書で学んだことをそのまま実践していたり、
西洋医学の生体観・考え方で病気や症状に対処している場合に
多く見受けられることです。

東洋医学は『気』の医学とも言われ、
西洋医学と病気や症状に対する考え方も違います。
また、「そもそも鍼なんて。。。」とおっしゃられる方や、
「鍼は痛い、お灸は熱い」と思っていらっしゃる方にも、
私たちが住んでいるこの東洋地域に古の時代(3000年前)より
連綿と受け継がれてきた伝統的な経験医学である鍼灸治療に
悩みや苦痛をぶつけてみてはいかがでしょうか。

治療方法

当院は北辰会方式(多面的観察による弁証論治)に基づいて、
少ない鍼での優しい治療を心がけています。

簡単に説明すると、
『お悩みの症状がいつからあって、どの様なきっかけで発症し、
 どのような経過を経て現在に至るのか。
 過去の病気やご家族の病気、生活環境などから病の原因を分析し治療する』
となります。

少ない鍼での治療の利点として、
・弁証論治と配穴の相関性を検証しやすい。
・ツボの効能が少ないのため、効果が明確である。
・臓腑経絡学説を臨床レベルで検証出来る。


~北辰会方式とは~
現代中医学(中国伝統医学が中華人民共和国で「中医学」として集大成されたもの)
を基本理論として、
四診合参に基づいて多面的に病態を把握します。
四診とは中医学の四診法(望診・聞診・問診・切診)で、
これらを丁寧に行うために初診時に時間がかかるのが特徴。
特に切診(体表観察)を重要視しています。
体表観察は顔面気色診・舌診だけでなく、
お腹を診る腹診には夢分流という腹診術を主として用いて、
原穴(ツボの流れである経絡の中で五臓に疾病がある時に反応が出る)
を診る原穴診、背中のツボの反応を診る背候診。
さらには独自の空間診による気の偏在を診る、
脈診は胃の気の脈診(藤本蓮風先生の臨床経験と古典が合わさり、
多面的観察から総合的な脈の診察法として開発したもの)で胃の気を重視している。
日本伝統鍼灸古流派の技術を用いる。
少ない配穴(ツボの選穴)による治療を主としている。
これは弁証をもとに治療穴を絞り込むからこそ可能になる。
一穴または、少数穴の治療を行う。
鍼灸治療の技術の定量化と普遍化を考えて“一穴一穴”の効能を確認しつつ、
“少数穴主義の治療”を続けている。
将来にむけ、“鍼灸処方学”の構築にたゆまぬ努力を続けている。

(一社)北辰会ホームページより抜粋・追記

治療道具

○刺す鍼

○刺さない鍼

○灸

 古くからもぐさの生産地として知られる伊吹山の高級もぐさを使用し、
 半米粒大(米粒の半分ほど)の大きさにひねり施灸します。